野生の
アフリカツメガエルは、自然状態で冬から春への季節の移り変わりを察知して産卵するようです。
当方は養殖をしているわけですから、もちろん、ホルモン剤を使用しての繁殖をしています。
産卵用の水を作るスペースがあるときは、2週間ほど前から準備しますが、随時産卵・繁殖が頻繁になってくると急遽
【テトラ】 アクアセイフ 5Lのお世話になります。
包摂が始まってから、1回に2〜3粒、あるいは、10粒ほど、そして数時間におよび産卵し、1ペアで500〜1000、時には、2000粒ほどまで産卵することもあります。
普通にペットとして飼育している環境下での自然交配というのは、ちょっと難しいかも知れませんが、良い環境・低密度・良質のエサで飼育していれば、交配を行うこともあります。
北海道大学に「アフリカツメガエルの産卵誘発・冷蔵庫を利用した冬眠」という、北海道生物教育会誌に掲載されたものが、許諾を得て転載されていますので、ご参考にしてみたらいかがでしょうか。
当方が養殖で利用するには、ペア数が多いためちょっと無理ですが・・・
また、研究者が採卵のために行うホルモン剤を使用した繁殖方法も詳細に述べられています。
アフリカツメガエルは、一般的に受精率が低く、長年交配させていても思うようにならないことも多くあります。
それはそうです。
無理やりに人工交配させているわけですから。
毎月安定した数の子ガエルを確保するためには、それなりの工夫が必要となります。
当方のやり方は、研究者の方と少し違いますが、それほどの大差はありません。
養殖者は、それぞれ人工交配すること自体は同じですが、間隔期間とか他に多少の差異があります。
それぞれにあった環境下での、それぞれのやり方があるものです。
当方では、成体候補として選別する時期は、それなりにあります。
養殖を目的として、北大の
繁殖方法を参考にしても、要所要所でのポイントがありますので、経験者であり現在も継続している者のアドバイスが必要でしょう。
また、
ホルモン剤の入手方法もちょっと・・・
薬事法上、現在では厳しい。
獣医さんなら誰でも指示書がかけるわけではありません。
失敗を繰り返しながら、交配を続けることは時間とお金のロスというリスクが生じます。
ペットとして飼育している方で、交配を試みてみたい方は、冬眠方が一番よいと思います。
もし、多くの子ガエルが変態してしまったら・・・
心配要りません! アクアショップで購入してくれることでしょう。
何しろ、子ガエルは年中、不足気味ですから。